天王洲にあるギャラリー「KOTARO NUKAGA」にて開催中の、マルチメディアアーティスト・スプツニ子!さんの個展「Can I Believe in a Fortunate Tomorrow? ー幸せな明日を信じてもよい?ー」に、P.I.C.S. TECHがクリエイティブパートナーとして参加しています。
【シリーズ説明】
本展は1〜30分程度の16点の映像作品で構成します。
シリーズ①:《Drone in Search for a Four-Leaf Clover》
群生するクローバーの上をドローンがゆっくりと飛行する映像をAIが解析し、「幸せの象徴」とされてきた四つ葉のクローバーを見つけ出すという映像作品ですが、テクノロジーによって大量に発見できるようになった四つ葉のクローバーは、果たしてわたしたちを幸せにしてくれるのでしょうか?
テクノロジーは、かつては人の目で地を這うようにして探すしかなかった四つ葉のクローバーを簡単かつ効率的に発見することを可能にします。その精度とスピードは驚くべきものではありますが、その「進歩」には違和感を覚える部分もあるのではないでしょうか。目視で探すことが難しかった四つ葉のクローバーが、技術の進歩により簡単に見つかるようになったことのギャップを体験する作品ですこのテーマを2018年から研究してきた作者の依頼で、P.I.C.S. TECHチームはプロトタイプの画像認識アルゴリズムを共に検証。クリエイティブコーダー・上野陸 (P.I.C.S.TECH)が、驚くほどの精度で判別するAIアプリを開発しました。
シリーズ②:《Can I Believe in a Fortunate Tomorrow?》
《Can I Believe in a Fortunate Tomorrow?》シリーズ 2024
「彩雲」、つまり太陽近くの雲が虹のように七色を帯びて見える現象を、AIによってシミュレートした映像作品です。
雲の中の水や氷の粒で光が屈折・散乱することで雲が七色に輝く「彩雲」は、古来「吉兆」と信じられてきました。本作では、流れる雲の映像をAIに画像解析させ、虹色の輝きを合成することで、「彩雲」がシミュレートされています。
映し出される映像は「彩雲」そのもので、見る人を本物の彩雲同様に幸せにする一方、映像自体はといえば、AIによるシミュレーション、つまりある種のフェイク映像とも言える存在であり、本作には、テクノロジーが示す未来の両義性が暗示されています。
クリエイティブコーダー上野陸 (P.I.C.S. TECH)が実写の雲の動きを解析して彩雲をシュミレーションしました。
本展覧会の展示設計と設営をP.I.C.S.TECHが担当しました。
お近くへお越しの際は、ぜひ足をお運びください。
◼︎KOTARO NUKAGA – スプツニ子!「Can I Believe in a Fortunate Tomorrow? ー幸せな明日を信じてもよい?ー」
https://kotaronukaga.com/exhibition/can-i-believe-in-a-fortunate-tomorrow-%E3%83%BC%E5%B9%B8%E3%81%9B%E3%81%AA%E6%98%8E%E6%97%A5%E3%82%92%E4%BF%A1%E3%81%98%E3%81%A6%E3%82%82%E3%82%88%E3%81%84%EF%BC%9F%E3%83%BC/
会期:2024年11月2日(土) – 2025年1月25日(土) ※会期が変更される可能性があります。
開廊時間:11:00 – 18:00 (火-土) ※日月祝休廊
会場:KOTARO NUKAGA(天王洲)
〒140-0002 東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA Art Complex II 1F