IMAGICA GROUPと電通ライブが共同で提供する映像ソリューション『UN-SCALABLE VISION』にP.I.C.S.から諏澤、弓削が参画。
芸術新聞社「ANIMATION CREATORS 100」に若林萌 (P.I.C.S. management)が掲載。
「一番刺激を与えられる人でいたい。」|代表・平賀から見たP.I.C.S. の昔と今。
「いろいろあるけど、楽しい会社。」|代表・平賀から見たP.I.C.S.の昔と今。
「グローバルプロジェクトを成功させる合言葉 “Concept is King”」
「自由に、誠意をもって働くことが大事。」P.I.C.S.社員の本音トーク。
P.I.C.S. 新卒採用ページをオープン。
グローバルコミュニケーションを実現する新ブランド「P.I.C.S. C4N」始動。
玄光社「VIDEO SALON」3月号にて、P.I.C.S. management所属の渡部康成と水井翔が紹介。
IMAGICA GROUP創業90周年特設サイトが公開。
P.I.C.S.で手掛けるプロジェクトや働くメンバーのバックグラウンドを掘り下げるP.I.C.S. CASE STUDY。
今回は、P.I.C.S. 代表取締役社長・平賀大介にフォーカス。
平賀は、2000年にP.I.C.S.の立ち上げに参加し、制作部門で経験を積んだ後、社長に就任。現在も、社長としての役割に加え、プロデューサーとしても作品を手掛けています。
P.I.C.S.の創業から会社の成長を見てきた平賀が感じる「P.I.C.S.らしさ」とは?
約10年間、共に仕事をしてきたプロデューサーを聞き手に迎え、本音を語ってもらいました。
前編では、平賀がどんな経緯でP.I.C.S.に入社し、PM時代にどんな経験を積んだのか、そして働くなかで生まれた会社への思いを率直に語ります。
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平賀大介:代表取締役社長・プロデューサー
1977年生まれ。法政大学法学部法律学科卒業後、TV-CM制作会社に入社。
2000年P.I.C.S.の創業に参画、オリジナル作品の企画開発を中心に幅広いジャンルで映像制作に携わる。
2022年4月 代表取締役社長に就任、新規事業を推進する。
https://www.pics.tokyo/member/daisuke-hiraga/
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ーー僕も平賀さんのことをあまり知らないので個人的な興味もあるんですが、そもそも大学卒業してから何をしていたんですか?
平賀:まともに就職活動もできていなかったので、時代のせいにするのも申し訳ないけど、90年代後半は就職氷河期のど真ん中で、大学時代のアルバイトの延長でフリーターを1年くらいやってました。そろそろ就職しないとと思って、求人誌で見つけた、未経験者歓迎の小さなCM制作会社に入ったんだけど、先輩が辞めちゃったこともあって、早いタイミングでチーフPMのポジションを任されるようになりました。コンビニや保険会社などお堅い広告の仕事をしばらくやっていて、その後、少し経って、MTVに入ったプロデューサーから「人手が足りないから来ない?」と誘われて、これは面白そうだと思って「行きます!」って、当時の白金オフィスに面接に行って。そのままP.I.C.S.(当時はMTV)に入りました。
ーーなるほど。まず、映像の仕事をやってみたいと思って、その求人に応募したわけじゃないですか。どういう気持ちだったんですか?
平賀:そんな確信的な何かがあったわけじゃないけど…映画やテレビは好きだったし、賑やかで楽しそうな感じがするなと思って。大学時代、映像研究会とかの活動を見てて、楽しそうだなとか、たまに手伝ったりしたこともあって、とにかく『なんか楽しそうだから』って感じの、甘い考えで映像業界に入りました(笑)。
ーーではここからは、プロダクションマネージャー (以下、PM) 時代の話をなんとなく聞いていこうかなって思うんですけど、どうでした?自分的にどういうPMでした?
平賀:どうだったんだろう?そんな仕事はできていなかったような気がする、よく怒られてたから(笑)創業当時は社内ディレクターの仕事が多くて、とにかくディレクターとの距離感が近く、部活のような雰囲気で、外部のスタッフさんもかなり親しく接してもらっていたし、ものづくりの環境としては恵まれていたと思う。ワイワイ楽しみながらお祭りみたいに作ってる中に自分がいる、って感じだったような….。楽しく仕事できていたっていうのはあるかな。仕事量は多くて、体力的には大変だった気がするけど、嫌なことを忘れているだけな気もするし、あまり細かくは覚えてないなぁ。
ーー確かに、今となってはレジェンドクラスの同世代のディレクターがワイワイやってるっていう印象でしたよね。PM時代の仕事で、特に何か思い出深い仕事ってありましたか?
平賀:PMの時にプロデューサーとして声をかけてもらった、最初の仕事のことはよく覚えてる。
PMとしてご一緒していたカメラマンさんが、監督を紹介してくれて、それがきっかけで、初めてMVの仕事をしたんだけど、その時はまだ3人くらいのプロデューサーについてPMの仕事もやっていたから、一応会社に「プロデューサーの仕事来たんですけど、受けていいですか?」って聞いたら、あっさり「やれば」って言われて…
ーーそういうパターンもあるんですね、プロデューサーになる方法って聞けば聞くほど、十人十色って感じですね。
平賀:それで、だんだんプロデューサーの仕事も増えてきて、PM業務が回らなくなって、プロデューサーになっていったみたいな経緯かな。仕事ができてたのかは正直ホント分かんないけど(笑)
ーーここからはプロデューサーになってからの話を少し聞けたらと思います。平賀さんって何歳でプロデューサーになったんですか?「プロデューサーになったな」って思ったきっかけって、なんかありました?
平賀: 28歳くらいだと思う。PM兼任の時期もあったから曖昧だけど、後輩が自分の仕事に専任PMとしてついてくれたくらいで『あ、PMと両方やんなくていいんだ』みたいな感じで。特に最初は予算が少ない仕事も多くて、とにかくいっぱい仕事することでプロデューサーの実感が湧いた感じだったと思います。
ーー最初は深く考えずに映像業界に入って、忙殺の日々の中、プロデューサーになった訳じゃないですか。そもそもPM時代からプロデューサーになりたいって思ってたんですか?
平賀: 早くプロデューサーになりたいと思ってたかな。給料ももっと欲しいって思ってたし、一緒に仕事をしていたプロデューサーの人達が楽しそうに仕事してるように見えた。実際大変なところも勿論あっただろうけど、その時はそういう風に見えてたっていうか。誰とこの仕事をやりたいかとか、どういうチームでやるといいかとか、根本のところを決める中心にいるのって、いいなぁと。
ーープロデューサーになってからの仕事で、ターニングポイントになった作品って、僕が見てるだけでも何本かある気がするんですけど、何がありました?
平賀:中尾監督に声をかけてもらって、ショートフィルム「THE SECRET SHOW」という作品をやったんですよ。その時にプロデューサーとして、出演者のキャスティングをしたりして、企画が形になっていく仕事の面白さを感じましたね。その流れで中尾監督とNHKに「タイムスクープハンター」の企画を出したら、レギュラー化が決まって、それをきっかけに、いろいろ繋がりもどんどん広がっていったというのはあったと思う。ワイワイ仕事する面白さとはまた違って、企画を形にして、作ったモノが発表されて、世の中から大きな反響がある…みたいな醍醐味というか、面白さに気づけた機会になったと思います。
PM時代から、プロデューサーは面白そうだなと思ってたけど、偶然も含めて、色々な出会いとか、チャンスに恵まれて『あ、これで何とかなるぞ』と(笑)。
ショートフィルム「THE SECRET SHOW」
NHK総合「タイムスクープハンター」シリーズ1〜6
オリジナルアニメ「オッドタクシー」
ーー割と早いタイミングでプロデューサーの真髄の面白さみたいなのに気付いてたんですね。自信を持てたきっかけになった仕事ってあるんですか?
平賀:いろいろあったし全部楽しかったけど...強いて挙げるとするならさっき言った「タイムスクープハンター」と、最近だと「オッドタクシー」かな。自分の中でも、新しいことが始められた、という点で刺激になりました。
ーーP.I.C.S.って「タイムスクープハンター」にせよ、「オッドタクシー」にせよ、今までやっていないジャンルの仕事が突然生まれたりするじゃないですか。そういうムーブのきっかけになるようなことってあったりしたんですか?
平賀:自主制作も含めて、”企画したものが形になる楽しさ”みたいなこともなんとなく感じるようになって。どんなジャンルでも良かったのかもしれないけど、オリジナル企画を実現できたっていうのがきっかけではあったかな。
ーーだけどP.I.C.S.は特に会社から「オリジナルの企画を作れ」とは言われないですよね。
平賀:言われてやるようなものでもないし、いろんなジャンルの映像を手掛けているけど、それも会社の指示でそうなっている訳ではないし、色々やっている人たちが周りにいるから、一つに絞らなくてもいいというのが当たり前だとみんな自然に思ってるんじゃないかな。
後編へ続く。
◼︎P.I.C.S. - CASE STUDY「一番刺激を与えられる人でいたい。」|代表・平賀から見たP.I.C.S. の昔と今。
https://www.pics.tokyo/casestudy/hiraga_interview_02/
文:P.I.C.S./撮影:加藤卓
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