東京都庭園美術館 TEIEN 40TH ANNIVERSARY FESTIVALにて公演された「ジャズとダンスの祝宴 マチネ」「ジャズとダンスの祝宴 ソワレ ―光の調べ―」の総合プロデュース・演出をP.I.C.S. TECHが手掛けました。
TEIEN 40TH ANNIVERSARY FESTIVALは、2023年10月に開館40周年を迎えた東京都庭園美術館の記念事業として開催。美術館の新たな魅力を紹介するための様々なコンテンツが展開されました。
P.I.C.S. TECHは、本イベント内の演目「ジャズとダンスの祝宴 マチネ」「ジャズとダンスの祝宴 ソワレ ―光の調べ―」の総合プロデュース・演出を担当しました。
マチネ、ソワレ共に、「Celebration for everyone -あらゆる人々のための、祝宴-」をコンセプトにしています。
庭園美術館の前身である、朝香宮邸が建てられたのは、1920年代のアール・デコの時代。
1920年〜1930年代は、自動車、飛行機、ラジオ、電話などの発達により、一気に生活様式が変化した時代でした。
それに伴い女性の社会進出が始まり、世界中で、古い価値観と新しい価値観が大きく入れ替わっていきました。
そこから約100年が過ぎた今現在。まさに大きく価値観が変化しようとしています。
テクノロジーの発達により、私たちの生活が変化したのはもちろんのこと、
女性だけではなく、あらゆる人々が、自分らしく生きることのできる世界を模索しています。
アール・デコの時代と現代は違えど、いきいきと生きていきたいという想いは、すべての人にとって普遍な願いなのではないでしょうか?
今回は、あらゆる時代の全ての人々が、自分らしくと生きていく様を、ジャズやダンスを通して表現しています。
演目は、アール・デコの少し前の時代を象徴する、ワルツから始まります。
女性たちが窮屈なコルセットを脱ぎ捨てると、一気にアール・デコのスウィングジャズの時代へ!
女性たちのはつらつとした姿や、男性たちの活気ある姿を、チャールストンなどのダンスで表現しています。
中盤ではジャズのスタンダードナンバー「Tea for Two」や「Moonlight serenade」が、男女の恋模様をロマンチックに彩ります。
最後は、アール・デコの時代を超えて、現代へ。生き生きと、自分の思うがままに踊ることができる素晴らしさを「Rhapsody in Blue」にのせて演出しています。
ソワレでは、マチネの演出をベースに、芝庭のシンボルツリーにアール・デコの模様や、流れ星のようなプロジェクションマッピングを施し、幻想的な空間を表現しました。
マチネ、ソワレ共に、あらゆる時代の人々が、 暖かい気持ちで庭園美術館の40周年をお祝いできるような演目となりました。
ジャズバンドによる生演奏や、早着替えをするダンサーたちの衣装にも、ぜひ、ご注目ください。